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【ミンナのウタ考察】なぜ映画「ミンナのウタ」で探偵の娘が必要だったのか

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※本記事は映画「ミンナのウタ」のネタバレを多く含んでいますので本編を見たあとに読むことをおすすめします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうも皆さん、おはようございます。こんにちは。こんばんは。おやすみなさい。

 

 

西野心です。

 

 

この前推しに勧められて初めて映画館でホラー映画を見に行ったんですよ。見た映画は「ミンナのウタ」という作品でした。作品の感想としてはびっくりさせる系の怖さと人の怖さが入り交じっていてホラー映画として凄く面白かったです。タイトルの回収も綺麗で初めて見るホラー映画として良かったんですけど、1つどうしても納得いかない部分があって、それは探偵の娘が本当に必要だったかということです。映画の前半しか出てこないのに受験生で遊びまくっていて母親と不仲というほかの登場人物と比べて多くの要素がありすぎます。その割に最後まで受験のことや母親との関係などが解決したのか分からずに終わりました。私自身映画を見終わってもその部分のモヤモヤは晴れずにいました。ですが、映画を見終わってふとなんであの映画に探偵の娘が必要だったか考えた時に自分の中で納得できる理由を見つけることが出来ました。ここからはなぜ探偵の娘が映画の中で必要だったかを説明していこうと思います。

(ここから探偵→探偵、探偵の妻→母親、探偵の娘→娘とします)

 

 

結論

まず結論を先に書きます。

理由は2つあると思っていて

1つ目は「事件の依頼を受け続ける理由が欲しかった」

2つ目は「探偵に怪奇現象が起こっていることを理解させるための都合のいい人物が必要だったから」

ここからはこれらの理由を詳しく説明していきます。

 

 

 

1つ目の理由

 これは娘が受験生という設定が重要になっています。そもそも皆さんは探偵として行方不明になった人物を3日以内に見つけ出すという依頼を受けますか?恐らく受ける人が多いと思います。探偵という仕事は不安定ですし映画内で詳しくは言及されてはいませんが報酬としてかなりの額のお金が貰えそうでした。

 

ですが、

事件を調査していく最中数々の怪奇現象に逢い、更なる行方不明者が出続けていてもこの依頼を受け続けますか?

この部分が問題になります。皆さんはどうでしょう。ちなみに私なら辞退します。怖いのでw

 

 それでも映画内の探偵はそれでも受け続けました。もちろん元刑事という過去をもっている探偵なら怪奇現象に怯えないなど理由があったと思いますが、依頼を受け続けたことには大きな理由がありました。それはこれからまとまったお金が必要になるからです。それは何かと言うと娘の大学の入学にかかる費用です。

 

 映画を見ていると探偵は贅沢な暮らしをしているという訳では無いが平凡な暮らしをしていました。そのため今までの仕事だけで生活すること自体はできそうです。それなら途中で依頼をやめるということも出来ます。それでも映画の進行としては依頼を受け続けないといけません。(当たり前)そのために娘が受験生という設定を入れたのだと思われます。映画の前半に複数回母親から娘の大学の費用に関する電話をしていたのもこれからまとまったお金が必要になるというのを探偵だけではなく映画を見ている私たちに印象づけていたのだと思われます。

 

これが探偵の娘が映画の中で必要だったかの1つ目の理由となります。

 

 

 

2つ目の理由

 2つ目の理由を説明する前に映画を見ていた皆さん、娘の遊びまくっていて母親と不仲という設定は必要だったと思いますか?正直私自身は必要ないと思っていました。そもそもこの映画はメインとなる登場人物以外の人物はあまり特徴がない、もしくは特徴を出さずにしています。この例として一番わかりやすいのは母親です。母親は、見た目どころか顔すら出てきません。電話での声だけが出てきます。現在の状況も娘の大学にかかるお金や娘と不仲であること以外わかりません。

 

 ではなぜこのようにメインでない登場人物である娘にこんなに多くの要素を入れたのかというのが2つ目の理由「探偵に怪奇現象が起こっていることを理解させるための都合のいい人物が必要だったから」となります。

 

 正直これだけ聞いてもわからないと思います。これは探偵の立場で考えなくてはいけません。

 まず、探偵は今回の依頼のグループである「GENERATIONS」について何も知りませんでした。メンバーに話を聞く際もメンバーを目の前にして名前を間違うほどです。そのため、今回の依頼もただ若者の失踪事件ということだと考えていて幽霊の仕業など微塵も考えていませんでした。現に、メンバーの一人が急に鼻歌を歌っていても「普段からそうなの?」とマネージャーに聞くほどでした。(これがある程度グループのメンバーを知っているなら普段の様子などとの差で色々なことを考えられるかもしれませんが、そうでないならこのようなことを聞くのは普通です)

 映画を見ている私たちはあの鼻歌の前例を知っているのであの鼻歌がヤバイことがわかりますが、何も知らない探偵はその鼻歌は特に気にも留めません。では、この探偵をどうやって幽霊の仕業であると思わせられるでしょうか?これは実際に怪奇現象を体験させるのが一番早いし確実だと思います。映画のように、1日目の夜に一人でホテルの部屋にいる探偵に対してどのように体験させるのが良いのでしょうか。やり方は2つあると思います。

1つ目は探偵がいる部屋に直接誰かがきて一緒に怪奇現象を体験する。

2つ目がだれかと電話をしていてその間に怪奇現象を体験する。

 まず、1つ目はメンバーが部屋に来るパターンと一般人(家族など)が部屋にくる2つのパターンがあります。

1つ目のパターンは探偵がメンバーの名前を間違えたことなどで「GENERATIONS」からあまりいい印象を受けていないためメンバーが部屋に来ることはないと思います。マネージャーも何か別の大きな出来事がないと部屋には来ないと思います。次に2つ目の一般人が部屋に来るパターンですが、これはいくら家族や親しい人でも依頼人の情報、ましてや「GENERATIONS」が集団で止まっているホテルを教えるとは考えにくいので部屋に来ることはないと思います。

 ということは2つ目の電話をしていてその間に怪奇現象を体験することがいいと思います。実際に映画でもこっちが採用されていました。では誰との電話をしている間で怪奇現象を体験するのが良いのでしょうか。

 まず、知り合いからの電話を考えてみるのですが、このタイミングで知り合いと電話をするのは少し不自然なように思います。仕事中にホテルで泊まっている状態で知り合いと電話はしないと思います。向こうからかかってきたとしてもどうしてもご都合主義のような不自然さがあります。

 家族との電話はどうでしょうか。家族との電話であれば仕事の状況や今の家族の状態などを聞くため電話をするのかとても自然に思います。ですが、この場合一つ見逃してはいけないことがあります。それは探偵の電話から女性の声がするということです。もしこれで電話の相手が母親なら、浮気をしていると誤解されてしまい、怪奇現象どころではなくなります。それなら、家族内でだれと電話をしているときが良いのか。それが娘と電話をしているときです。そしてここで娘の遊びまくっていて母親と不仲という設定が生きてきます。今探偵と母親の関係を見ると、電話をすれば必ず娘の大学のお金のこと、娘が遊んでいることの愚痴を聞かされていました。一度や二度ならまだしも何度も聞かされていました。ここまで聞くとさすがにストレスがたまり、うっぷんが溜まってしまいます。これは探偵だけではなく娘にも言えることです。おそらく何度も母親から勉強しろ、遊びに行くなということを言われて母親に対してうっぷんが溜まっているはずです。そのため父親の気持ちも娘なら理解できるというわけです。そこで他の女性といたとしても母親に対してうっぷんが溜まっているならしょうがないと思い、探偵との電話で女性の声がしても問題にならなくなります。

 つまり娘の母親に対して探偵と似たような感情を持たせるために遊びまくっていて母親と不仲という設定を入れたと思われます。これらのことから娘は探偵に怪奇現象が起こっていることを理解させるための都合のいい人物として必要だったと思われます。

 ちなみに娘が家の前で彼氏とキスをして別れるというシーンがなぜあったかというと、あのシーンを入れることで娘が遊んでいるということの強調と男女のことについてある程度理解しているということを表現したかったからだと思われます。そうじゃなかったらあのシーンは必要ないですからね。

 

 

 

まとめ

最後に改めてなぜ探偵の娘が必要だったかというと2つの理由があり、

1つ目は「事件の依頼を受け続ける理由が欲しかった」

2つ目は「探偵に怪奇現象が起こっていることを理解させるための都合のいい人物が必要だったから」

この2つが私の考えた理由でした。

 

個人的には最後に探偵の家族が仲直りしたのかなどの、家族に関する後日談があると嬉しかったのですがなくて少し寂しかったです。ただ、エンディングの流れなどを見ても探偵の家族に関することを入れるタイミングがなかったのでしょうがなかったのかなと改めて考えると思いました。

 

それとこの記事はあくまで私一人の意見なので、この記事を見て

「いや、この部分間違っていると思う」といった補足や

「私は〇〇っていうことだと思う」などの意見などありましたらこの記事のコメント欄か私のXのDMまでよろしくお願いします。

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ということで今回はここらへんで終わろうと思います。

 

 

以上西野心でした。

 

 

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それではまた次の記事でお会いしましょう!

さようなら~

 

 

 

                                 ~完~